500枚入りコピー用紙でイラスト10000枚目指すブログ

『いつまで年齢を言い訳にしているつもり?』 ただ趣味で描いていた絵師が本職を目指します。

2月14日。贈り物は秘書艦ゆえに (アナログ1枚)

夕雲型駆逐艦、6番艦の高波です。今年は夕雲姉さんや長波姉さんに手伝ってもらって、頑張ってバレンタインのプレゼントを作ってみたかもです。最後、型からチョコレートが取れなくて少し怖かったけど、無事に完成してよかったです。

 

手のひら位の大きさ、定番のハート型のチョコレート。夕雲型の制服と同じ小豆色の包装紙に、これもリボンと同じ青みがかった緑のリボンで整えて準備完了かもです!

 

でも今日は、バレンタインのチョコレートについて特別なお話を聞いたので、こうやって高波マル秘ノートに残そうと思います。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

時刻は2130くらいだったかもです。高波は司令官に提出し忘れていた演習場の鍵を返却した帰りでした。いつもはいったん外に出て駆逐艦寮に向かうのですが、この夜は夜風が強く少し外に出ただけで骨の芯まで凍ってしまいそうだったので、少し遠回りですが屋内を通って寮に向かいました。

 

2月14日のバレンタインデー直前ということもあり、基地内はほのかに甘い香りを感じたかもです。この時も甘い香りに包まれながら歩いていたのですが、食堂付近に差し掛かったとき、はっきりとした香りを感じたのです。いかにも今作ってますという感じの香りだったかもです。高波は(誰かさんがあわてて用意しているのかな?)と、しっかり前日に用意していたことに優越感を感じながら寮に戻ろうとしました。

 

とはいえ、やっぱりほかの人のチョコも気になるので、駆逐艦寮まであと少しのところで引き返しました。高波の鼻電探によると、場所はやはり食堂。明かりがしっかりとついていて、中には……そんなに多くはない、かもでした。

 

ゆっくりドアノブを引いて中を覗き込んでみると……、そこには平常時秘書艦の吹雪さんがテーブルに向かって立っていました。身につけた薄い青のエプロン、テーブルの上には銀のトレイ。どうやら、用意しているのは吹雪さんだったようです。

 

その時、開けたドアが軋んだ音を出し、吹雪さんに見つかってしまいました。

吹雪さんは「あちゃー、見つかっちゃったかー。この時間帯ならもうみんな用意しているだろうし、匂いも広がっているから作っているのバレないと思ったんだけどなあ……」と苦笑い。どちらかというと高波が見つけたという感じかもでした。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

秘書艦さんはどんなものを用意したのだろう。少し興味が湧いたので近づいてみました。普段司令官のそばにいることが多いこの人たちは、やっぱり好みとか知っているのかな?そんな気持ちで銀のトレイの上を覗くと、そこに入っていたのは……、サイコロよりも一回り大きい四角いチョコレートでした。

 

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酒保とか町のお店で袋詰めして売っていそうなものです。それを透明のシートでくるんで……。本当にお店にあるものっぽいです。あ、上にハートの模様はあるんだ。

 

高波は拍子抜けして聞いてみました。

 

「吹雪さんは、みんなみたいなハート型とか可愛いの作らないんですか?」

 

するとその質問を予想していたのでしょう。吹雪さんは顔を少しこちらに向けて頷いて、こう答えたのです。

 

「実は司令官ってそういうの苦手なところがある人なの。照れくさいというのも確かにあるかもしれないけど、ちゃんと理由があるの」

 

「理由?」

 

「まず、司令官は、去年もそうだったけど、みんなから貰ったチョコは作業しながら食べてたの。作業しながらだから大きいと手が止まってしまう。だから、片手でひょいと食べれるくらいのがちょうどいいの」

 

「あ、あー……」

 

高波のチョコは手のひらサイズです。用意した型がその大きさだったというのもありますが、やっぱり大き目のほうが思いや感謝が伝わるかもと思ったので。

 

「そしてもう一つ。司令官は去年、極力ハート型にするのはやめてほしい。ハート型にするなら小さい方がいいなと仰ってたの」

 

「え!」

 

高波はこのとき冷や汗をかいていたかもしれないです。やめてほしい?あの形はまずかったかもです。

 

「あいや、ハート型が嫌いというわけじゃなくてね。……例えば高波ちゃんが手のひらサイズのチョコレートを食べようとしたら、どう食べる?」

 

「高波は、かじるの苦手なので、まずは割ってから食べる、かもです」

 

「うん。じゃあそのチョコレートの形は?」

 

「バレンタインだから……、……!」

 

ここでようやく司令官がハート型をやめるように言った理由に気が付きました。

 

「そう割るよね。食べにくいから。去年司令官もそのことを気にしていたの。せっかく思いをこめて作ったのに割って食べなければいけないってなんだか申し訳ないって。覆いをこめてハートにしたのに、それを割って食べるのは……って苦笑いしてたなあ。かじるのはまだいいけど、割れたり欠けたりするのってなんかイヤじゃん?って。本当に、いろいろ気にする人だから。」

 

吹雪さんは困ったように笑います。小さいチョコレートの理由。作業しながら食べれる調度いいサイズだから。ハート型を止めるように言った理由。思いをこめたハートを割りたくないから。自分の好みを言いつつも、ちゃんと高波たちのことを気にかけている。そのことに胸がいっぱいになりつつも、まだ着任して間もないゆえ司令官との会話が少ないことにちょっと悔しく思ったり、そういうところまで気配りできる秘書艦さんたちに尊敬の気持ちを持ったりと、この時はいろいろな気持ちがぐるぐると渦潮のようにめぐっていたかもです。

 

「すごいかもです。そこまで考えて……」

 

「これね、実は去年有事の人たち(有事秘書艦)も交えて、秘書艦内で話し合って決めたことなんだよ。だから秘書艦もしくはそれに近い人たちは、私と同じもの、もしくは近いものを作ってると思うよ?」

 

「あ、そうなんですね」

 

「司令官をひとり占めしょうもんなら、いつ後ろから誤射が飛んでくるか分からないからね!」

 

吹雪さんは、おお怖いと震えるように肩をすくめたのでした。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

今回のこと以外にも、司令官は甘党であるということも聞いたかもです。

 

この約30分くらいで知ったことは、来年の2月14日にしっかりと生かさなくてはいけないかもです。たぶん司令官はそういうことを気にしないとは思うかもしれませんが、そういった思いを知ってしまった以上こちらもその気持ちにお答えしたいかもです。

 

 

記録、おわり!

 

 

 

 

 

夏伯礼ってこんな人

hakurei-ka.hatenablog.com

 キューブ型は食べやすいんですよね。

 

 

 

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